「桜島海底トンネル」調査費を可決 鹿児島県議会、賛成多数

西日本新聞 上野 和重

火山専門家「非現実的」と指摘

 鹿児島県議会は24日、桜島と鹿児島市を結ぶ海底トンネル構想の実現に向けた調査費1088万円を盛り込んだ総額8398億5300万円の2020年度一般会計当初予算案を賛成多数で可決した。

 海底トンネル構想については、県が09年度から12年度にかけ可能性調査を実施。事業費約900億円とする試算をまとめた経緯がある。一方、鹿児島市はフェリー事業に影響があるとして慎重な対応を求め、具体的な議論は進まなかった。火山の専門家は、桜島の大噴火に伴う地殻変動を指摘、非現実的としている。

 県は今回、改めて周辺の交通量調査を行うための経費を計上。県議会での議論が注目されたが、所管する企画観光建設委員会では反対の立場からの意見は出なかった。

 24日の本会議では、採決を前に平良行雄県議(共産)が「何を根拠に改めて可能性調査に県民の税金をつぎ込もうとしているのか不明確。無駄に終わる可能性が高い」と反対討論した。(上野和重)

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