「赤村の米は最高」実感 地域おこし協力隊の2人が卒業

西日本新聞 筑豊版 大塚 壮

 赤村の地域おこし協力隊員、長瀬加菜さん(40)と、大矢伊織さん(25)が、3年間の任期を終えて3月末で隊員を卒業する。他県出身で、村に来て「赤村の米は最高」と実感。米の高付加価値化、農業の6次産業化に貢献した。

 長瀬さんは愛知県岡崎市出身。大学を卒業後、同県のレジャー施設を運営する会社に総合職として入社。過労から体調不良になり退社した。玄米菜食を中心にした食事を取り入れたところ、体調が改善したのをきっかけに農業に興味を持った。鹿児島県の離島での生活を経て、2017年4月に赤村へ。

 赤村の自然豊かな土地でできる米や野菜のおいしさを実感した。有機米を小分けしたお土産品「アカ村ノ白米」を開発、300グラム500円の値をつけたところ、平成筑豊鉄道の観光列車で村に来た客や都市部から村の特産物センターを訪れた人たちに人気が出た。

 1キロだと約1670円になる換算。消費者がスーパーで買う米は一般的に1キロ400~500円が相場とされ、かなりの付加価値を生み出したことになる。新たに開発した米粉を活用したドリンク型離乳食「大地のミルク」は県などが実施する「福岡よかとこビジネスプランコンテスト」で本年度の地域活性化賞を受賞した。

 宮崎県都城市出身の大矢さんは、生まれつき耳が不自由。大学卒業直後に村へ。得意の絵を生かし、特産物センターの商品広告を手作り。高齢で車が運転できなくなった農家の人たちの所へ出荷する野菜を取りに行ったり、買い物を届けたり、地域のお年寄りたちの足になった。電話に出られないなどのハンディがあったが、「聞こえないことを理解して接してくれた。赤村は優しい人が多かった」。英彦山や岩石山…。この地で登山が趣味になった。

 4月以降、長瀬さんは赤村に残り、地元の「たのしい農業を創る協同組合」に就職。ベトナム人技能実習生の指導に当たる。いったん古里に帰る予定の大矢さんは「お世話になりました。また赤村に遊びにきます」と話している。 (大塚壮)

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