「日常への第一歩」安堵 校内感染リスクに不安も 文科省が学校再開指針通知

 文部科学省は24日、学校再開の指針を都道府県教育委員会に通知した。約1カ月間の窮屈な生活から解放されるめどが立った九州の子育て世帯は「日常への第一歩」と安堵(あんど)する一方、「感染リスクは本当になくなったのか」と不安の声も。教員には再開後の学校運営に対する懸念も広がった。

 「学校が始まったら友達と鬼ごっこしたい」。福岡市中央区の舞鶴小留守家庭子ども会(学童保育)で勉強していた1年男児は、笑顔を見せた。2年の長女を迎えにきた同区の会社員河原みはるさん(46)は学童への送迎と弁当作りで「心身ともに疲れが出ていた」とほっとした表情を浮かべた。

 同会の主任支援員の山下浩子さん(46)は「不謹慎かもしれないが、子どもたちの自主的な学びやウイルスへの意識が育まれたと感じる」と振り返る。

 医療機関でクラスター(感染者集団)が発生したとみられる大分県では、再開に警戒ムードも強い。小学校男性校長(58)は「大分は日増しに感染者が増えている。地域内で確認されたら予定通りに(新学期を)始業できるかどうかも分からない」と指摘。終息のめどが立たない中で、子どもを登校させることに不安を募らせる。

 指針は徹底した換気や近距離での会話を避けることなどを求めている。娘が中学に進学する大分市の会社員衛藤あやのさん(36)は「再開してほしいが、大勢が集まる学校は大丈夫なのか」と話す。

 教員らも戸惑いを隠さない。福岡県のある中学では各教科の未消化分は新年度の夏休みを減らして授業をする方針だが、新1年への対応は未定だ。男性教諭は「小学の教員免許がない自分たちが(小6の未消化分を)どう教えればいいのか」。早急な方針の明示を国や県に求めた。 (四宮淳平、横田理美、井中恵仁、津留恒星)

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