#みんなの卒業式  伴奏中止「悲しい思い出にしないで」少女に贈り物

西日本新聞 押川 知美

 新型コロナウイルスの影響で卒業式の合唱伴奏ができなくなった糸島市の小学6年武内真(のぞみ)さん(12)の思いを紹介した西日本新聞の記事をきっかけに、福岡市早良区の楽器店「日本楽芸社」が武内さんに楽譜集をプレゼントした。「音楽を悲しい思い出にしてほしくない。晴れ舞台はこれからもきっとあるよ」とのメッセージを込めて-。

 記事は、卒業式が縮小・中止された小中学生のメッセージを紹介する本紙の「#みんなの卒業式」プロジェクトの一環として本紙WEBや紙面にアップされた。日本楽芸社の渡辺精太郎専務(39)が読み、「力になりたい」と本紙に打診があった。

 コロナ禍の影響で、同社のピアノ教室の多くも休みになり、経営にも影響が出ている。渡辺さんは「音楽を愛する子どもを勇気づけ、自分たちが困難を乗り越えていくパワーにしたい」と力を込める。

 渡辺さんは19日、糸島市を訪ね、卒業ソングの楽譜26曲を集めた「卒業・旅立ち歌曲集」を武内さんに手渡した。

 「中学生レベルの曲ばかり。次のチャンスまで練習を続けてほしい」と渡辺さんが話すと、「うれしい!」と声を上げて喜んだ武内さん。「中学校でもピアノや音楽を続けるつもり。卒業式で歌う側で参加予定だった『3月9日』も入っているし、一生懸命練習します」と満開の笑みを浮かべていた。(押川知美)

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