「より強くなる」「覚悟持ち準備を」 五輪延期に決意するアスリート

西日本新聞 社会面 末継 智章 野村 有希

 東京五輪の延期決定から一夜明けた25日、九州ゆかりのアスリートはさまざまな反応を示し、九州内で取材に応じた競技団体のトップは最悪の事態を免れた安堵感をにじませた。

 柔道で男女を通じて日本代表第1号だった女子78キロ超級の素根輝選手(環太平洋大)=福岡県久留米市出身=は西日本新聞の取材に「あと1年、より強くなる時間ができたと信じ、頑張っていく」と決意した。男子73キロ級で五輪2連覇を狙う大野将平選手(旭化成)は「決められた試合日に向け、最高のパフォーマンスができるように覚悟を持って準備をするだけ」と冷静。同81キロ級の永瀬貴規選手(旭化成)=長崎市出身=は「自分の志す目標に変わりはない」と言い切った。

 ラグビー7人制男子日本代表としてリオデジャネイロ五輪4位に貢献した桑水流裕策選手(コカ・コーラ)は「(延期が)2年でなく1年でよかった」と前向き。副島亀里ララボウラティアナラ選手(同)は「そこ(来年)に照準を合わせられるよう努力します」と誓った。

 競歩女子20キロの代表入りが決まっていた藤井菜々子選手(エディオン)=福岡県那珂川市出身=は「みんなが安心して安全に開催されるのが最優先」と理解を示した。

 一方でサッカー男子五輪代表候補のDF岩田智輝選手(J1大分)は来年4月で24歳。原則23歳以下で行う五輪の年齢制限の影響を受ける恐れがある。年齢制限について「(どうなるか)まだ正式に決まっていないのでコメントできない」と複雑な心境もにじませた。

 佐賀市内で報道陣の取材に応じた日本フェンシング協会の太田雄貴会長は「中止という最悪なケースを免れることができ、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長らには感謝したい」と述べた。代表内定の選手には「気持ちを切り替え、来年に向かってほしい」とエールを送った。 (末継智章、野村有希)

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