「まさか自分が」入社1週間前に内定取り消し…若者の胸の内

西日本新聞 社会面 古川 努

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、就職の内定取り消しの動きが徐々に広がる中、熊本市は25日、内定を取り消された若者向けの相談会を開いた。参加した2人が取材に応じ、心の内を語った。

 市内の専門学校を3月に卒業した男性(20)は、第1志望の会社からもらった内定が取り消されたばかりだった。

 「まさか、自分が」。男性は23日、JR熊本駅の喫茶店に呼び出された。相手はスポーツジム運営会社の社長。約1週間後の入社式で会うはずだった。「コロナ不況で倒産するかもしれない。業績が安定したら、また声を掛ける」。男性は告げられた。

 相談会では、個人トレーナーの仕事を紹介された。「話を聞いてみようかな」と、前向きに考えているという。

 鹿児島大を3月に卒業した女性(22)は1月下旬、業績不振を理由に熊本県内の出版社から内定を取り消された。来春卒業予定の後輩に交じって就職活動を再開すると、いきなり“コロナ自粛”に直面。合同説明会は中止になった。

 昨年目指した業界は出版、広告、住宅メーカー。「やりたいこと最優先」だったが、今は考え方が変わってきた。「将来性をしっかり見極めないと大変。それが、身に染みて分かった。今度は業界ではなく、営業職という『職』で選んでみたい」。人生のプランを練り直している。 (古川努)

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