宮崎県五ケ瀬町の第三セクター・五ケ瀬ワイナリーは…

西日本新聞 社会面 佐伯 浩之

 宮崎県五ケ瀬町の第三セクター・五ケ瀬ワイナリーは、町内産のブドウだけを使ったワインが売り。中でも昨年8月に発売の「五ケ瀬ワイン 緑」は辛口の白ワインで人気がある。原料品種「ナイアガラ」を町内に普及させ、2018年8月に80歳で他界した黒木緑さんの名が冠された。

 町内でイチゴ農家だった黒木さんが栽培に取り組み始めたのは1999年。当時、町内のブドウ農家は数軒で別の品種を栽培していた。ナイアガラ栽培は町で初めて。当時、ワイナリー建設を模索する関係者がイチゴ栽培で実績がある黒木さんに依頼した。持ち込まれた苗を前に「どうすればいいんだ」と悩んだ末、「町おこしのためなら」と独自で栽培法を研究、数年後に結実させた。

 「黒木さんの努力を永遠に残したい」と命名の経緯を語るワイナリー関係者。栽培者と醸造者の思いが詰まった一品は地域づくりの一翼を担っている。 (佐伯浩之)

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