見舞いが家族の「回復期」に 連載・霹靂の日々【18】大島一樹

西日本新聞 くらし面

 オクサンの転院先、大分・由布院まではなかなかの距離。それでも週に1~2回は通いました。義父母と、学校が休みの日は子どもたちも。毎日のオクサンのリハビリは、理学療法士さんらのマッサージとストレッチ。そして週に3回は温泉での入浴。回復期の病院とは、手厚いものだと感心しました。

 リハビリは毎日でもあり、見学しつつ質問も。「これってもしかして、ある程度なら私にも(妻に)可能ですか?」。ストレッチの知識は若干あったので、とてもありがたい時間でした。

 担当の看護師さんにも、とても良くしていただきました。病衣は貸与ではなく私物でしたが、どんなものを持っていけば良いか分からないときは、細かく教えていただいたり、あるときはわざわざ買ってきてもらったり。次女は「こんなに親切にしてもらえると?」と不思議がっていました。

 由布院でオクサンに会うこと以外の楽しみに外食がありました。みんなそろって行けたときは、病院の近くの焼き肉店で昼食。特に地鶏がおいしく、長男はそれが楽しみで来てたようなもの。病院でも「早くご飯に行こう」と言うなど…。

 オクサンのお見舞いというより、会うことによる刺激や話し掛けることでのリハビリが目的の由布院だったものの、ちょっとした日帰り旅行的な感覚。回復期の入院は、オクサン以外の家族の回復期にもなったのかもしれません。 (音楽プロデューサー、佐賀県みやき町)

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