除菌液に注文殺到、生産量12倍「必要とする方々に」 大分の鳥繁産業

西日本新聞 九州経済面 稲田 二郎

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い全国的に不足しているアルコール消毒液の代用品として、除菌液を製造する大分県津久見市の鳥繁産業に注文が殺到している。同社は操業時間を延長して生産を拡大。2月は前年同月比で6倍、3月は既に同12倍の量を生産、販売しているという。

 同社が生産しているのは、水に薄い塩酸を混ぜて電気分解して作る「微酸性電解水」。除菌やウイルス対策に効果があるとされ、消毒液と同様に手指に吹きかけるなどして使用する。加湿器に利用することで空間の除菌もでき、アルコール不使用で肌荒れしにくい特長もあるという。

 注文が急増したのは2月中旬から。衛生用品を扱う業者だけでなく全国の個人客からも注文が殺到し、大分県も福祉施設や高校などのドアノブなどを拭くために購入。2月の出荷量は前年同月比6倍の3万6千リットルに上り、3月は23日時点で同12倍の7万5千リットルに達している。

 同社は通常は週2回、1日4時間程度稼働していた生産ラインを週7日、1日13時間に延長して増産。午後5時以降は他商品のライン業務を終えた社員も加わり交代で対応しているが、生産が追いつかず、出荷まで1週間前後かかる状態が続いている。

 同社の村谷忠輝取締役(48)は「必要とする方々に商品を届け、衛生管理に少しでも貢献できれば」と話している。 (稲田二郎)

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