昼寝を減らして夜鳴き防止【きみとさいごまで】

西日本新聞

 このコラムを書いていると、犬を飼っている読者の方から問い合わせがあります。話を聞くうち、お預かりしたのが柴犬の雌モモちゃん(16)です。

 昨年末、うちにやってきました。コラムで認知症による夜鳴きを紹介したところ「実はうちの犬も…」と相談を受けたのです。

 夜鳴きも程度はさまざま。室内で飼う場合、近所への影響は少なくても、家の中は響きます。外で飼っていれば隣近所に聞こえてしまいます。飼い主は夜中に体を触ってあげたり、散歩に連れていったり、夜鳴きしないよういろいろ手を尽くします。そして寝られなくなります。

 自分の家が騒音の発生源になると、少しの音でも「近所に迷惑をかけていないかな?」と不安になりますよね。ほえたように感じて夜中に跳び起きるのは、多くの飼い主が経験することです。次第に追い詰められるケースもあるようです。

 さて、そんなモモちゃん。うちに来た後は他の犬と一緒に過ごし昼寝が減ったため、夜鳴きがかなり改善されました。昼に眠たくなっても、他の犬がほえたり、寄ってきて触れ合ったり。時にはぶつかることも。とても熟睡できないようです。その結果、夜はぐっすり眠るので夜鳴きが減りました。

 認知症を治すことはできません。でも、他の犬と遊ぶことで刺激となり、活発にもなったようです。最初は「2カ月くらいで立てなくなるかも」と思うくらい足腰も弱っていましたが、今もなんとか歩いています。

 自宅で高齢犬を介護するときも、なるべく昼寝をさせないようにするのが夜鳴き防止のポイントです。ただ、仕事や学校などで昼間に誰もいないと、それも難しいと思います。家の近くに、犬の保育園やデイケアをしている施設はありませんか? そういう場を利用することで昼寝を減らし、夜に眠れるようにするのも一つの方法です。

 飼い主が無理をして体調を崩すと、元も子もありません。ただ、短期間でも預けられる場所を見つけておけば、万一の備えにもなり、安心です。 

(老犬ホーム「トップ」代表)

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