いつかは寿命 心構えを【きみとさいごまで】

 ペットにもいつかは寿命が来ます。理想の最期とはどんな形でしょう。今回から2回に分けて考えます。

 犬の10歳は人間なら60歳、15歳なら90歳を超えると言われます。13歳くらいまで元気に散歩していたとしても、着実に衰えていきます。

 今まで犬や猫400匹以上をみとりました。飼い主の思いは「寝たきりにならず、元気に長生きして」「おばあちゃんが会うのを楽しみにリハビリをしているから、帰ってくるまで元気でいて」などさまざまです。

 ただ、老化は人の6倍のスピードで進みます。最期を迎える心構えは必要です。

 ところが、これが難しいのです。私たちも、犬たちが弱ると悲しくなります。入社して日が浅いスタッフは、みとりに耐えられなくなって辞めることも。スタッフや飼い主には「老化や寿命を受け入れ、『よく頑張ったね』と思えるようになってほしい」と話しています。

 ただ、元気だと思っていたペットが急死すると、受け入れられないことはあります。「なぜ、どうして?」との思いが強いあまり「病院が疾患を見逃した」などと怒りの矛先をほかに向けてしまうのです。

 16歳で死んだ雄のタローちゃんの時もそうでした。飼い主が面会に来たある日、昼間は1時間ほど散歩するくらい元気でしたが、夜に急に具合が悪くなり、そのまま死んだのです。内臓の腫瘍が原因でした。内臓疾患は具体的な症状がないと発見できないことが多いのです。体調管理は十分だったのか、疾患の見落としはなかったのかと、かなり問われました。

 病院も「元気だったので内臓の病気に気付くのは難しかった」「16歳なら大往生で、緊急手術をしてもリスクが高かった」と説明してくれましたが、納得していただけませんでした。その後も少しずつ説明し、死んでから1年ほどたった頃、「納得できました」とあいさつに来られました。

 愛するペットが突然死ぬなんて耐えられない。そんな気持ちは誰でもあるでしょう。でも、老化に気付き、13歳ぐらいの高齢を迎えているのなら近い将来、死は訪れるのだという心の準備、心構えが大切だと思うのです。

 (老犬ホーム「トップ」代表)

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