「志村さんの笑顔に引き付けられた」パンくんの動物園、園長が感謝

西日本新聞 佐藤 倫之

 志村けんさんの死去を受け、交流を深めた動物園「阿蘇カドリー・ドミニオン」(熊本県阿蘇市)の宮沢厚園長(60)は30日、記者会見を開き「動物も私たちも、あの笑顔に引き付けられた。動物園の運営にも多くの助言やヒントをいただき、応援し続けてくれた」としのんだ。

 志村さんは2004年から、テレビ番組の収録で園を訪れるようになり、特にチンパンジーのパンくんとプリンちゃんをかわいがった。「動物は、自分を心の底から愛してくれる人を見抜く。(チンパンジーは)別れ際、志村さんにしがみつき、後を追うほどでした」と宮沢園長は振り返る。

 16年の熊本地震では集客が落ち込んだが、志村さんは「復興を後押しするからね」。仲間のタレントと一緒に訪れたり、園内の案内看板に無償で自身の写真使用を許可してくれたりした。地震から1カ月後には、動物用のおもちゃを持って駆け付けた。コント形式のチンパンジーのショーは、志村さんから多くのアドバイスを受け、人気を集めていったという。

 「動物は遊んでいるようで、実は毎日働いている」との視点から、園では「楽しく働く動物園」との新たなコンセプトを柱にした運営に乗り出しているが、「こうしたらどう?」と、助言もしてくれたという。

 志村さんが最後に園を訪れたのは2月末。疲れた様子もなく元気だったので、新型コロナウイルス感染による入院のニュースは驚きだった。

 「本当にお世話になりました。天国でゆっくり休んでください」。宮沢園長は話した。(佐藤倫之)

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