「終息後にイベントを」パレード中止で福岡市長 博多松囃子は実施

西日本新聞 ふくおか都市圏版 泉 修平 手嶋 秀剛

 新型コロナウイルスの感染拡大で「第59回博多どんたく港まつり」のパレードなどの中止が正式決定した30日、福岡市は、感染終息後に経済界などと連携して街の活性化に向けた施策を打ち出す方針を明らかにした。市まつり振興課の田畑安夫課長は「中止は非常に残念だが、やむを得ない。街に人が戻ってくる策を考えたい」と話した。

 博多どんたくは、国内外から毎年200万人以上を動員する九州を代表する祭り。市の2013年の試算では、経済効果は200億円以上に上る。市の産業構造は、サービス業など第3次産業が生産額の9割以上を占めており、交流人口減少の影響は極めて大きい。

 高島宗一郎市長も27日付のブログで「一生懸命準備や練習をしてきた参加者の皆さんを思うと相当な葛藤がある」との心境を打ち明けつつ、「コロナが落ち着いたら市もガンガンアクセル踏みます。経済界や民間団体と連携して街中でイベントをしたい」との考えを示していた。

 田畑課長は「福岡市は人が集まることで活性化する街。状況を見極めながら、(イベントの実施など)活性化策について今からアイデアを出して準備しておきたい」と話した。

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 「博多どんたく港まつり」の源流で、3月に国重要無形民俗文化財に指定された「博多松囃子(まつばやし)」は5月3、4日に行事を実施する方針で準備を進めている。

 博多松囃子は例年、5月3日にどんたくパレードの先頭を練り歩くが、パレードを終えると4日まで、福博の商店や企業などを祝って回っている。過去に豪雨でパレードが中止された際にも、慣例通り祝賀の訪問を行った。博多松囃子振興会の堀武志会長は「伝統行事の松囃子は無病息災を願う祭礼であり、コロナの影響で沈む福博の街を元気づけるためにも、感染に十分配慮しながら例年通り行いたい」としている。

 博多松囃子の稚児東流では稚児舞の稽古も始まっており、同振興会は4月5日に総会を開き、実施方針を確認する。

(泉修平、手嶋秀剛)

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