パレード中止、福岡経済に大打撃 大型連休の書き入れ時…影響深刻

西日本新聞 社会面 郷 達也 仲山 美葵

 「博多どんたく港まつり」のパレード中止が正式に決まった30日、参加予定だった団体からは残念がる声が上がり、本来は書き入れ時となるホテルや飲食業関係者は経営への打撃を懸念した。

 全国大会で優勝を重ねる精華女子高(福岡市)の吹奏楽部は例年、1~3年の全部員百数十人規模の華やかなマーチングで、沿道のどんたくファンを魅了している。今年も4月から新入生を加え、本格的な練習に入る予定だった。

 櫻内教昭(のりあき)顧問は「毎年楽しみにしており、部員一同、中止はとても残念。コロナが終息し、いつかまた私たちの元気な演奏を聴いていただけるように、今できることを精いっぱいやっていきたい」と語った。

 パレード初期から出場しているという博多仁和加振興会(同市)は今回、東京五輪を盛り上げるような内容を検討していた。志岐賢治事務局長(69)は「どんたくは祝うことを大事にしている祭りだが、それよりも命が大事。この感染状況では、年配が多い会員の参加は厳しいと思っていた。中止はいい判断ではないか」と理解を示した。

 どんたくは、経済効果200億円超(福岡市試算)とされる一大イベント。同市などに出店するホテル関係者によると、近年、パレードがある5月3、4日は、市中心部のホテルの稼働率はほぼ100%だったという。「これから入ってくるはずの予約がなくなり、コロナの影響が5月までは確実に続くことになる」と肩を落とした。

 市内の飲食店131店で構成する博多料飲店組合の竹野孔(とおる)組合長も「既に歓送迎会のキャンセルなどで、駅前や繁華街の団体向けの店を中心に大打撃を受けている。こうした店にとってどんたくは稼ぎ時で、中止の影響は大きい」。

 自身が市内で経営する博多駅や中洲にある飲食店は、3月の売上高が前年同月比で5~7割減と大幅に減少。「パレードの中止決定などで自粛ムードがさらに強まり、いよいよ街に人が出なくなる。さらに厳しくなる」と案じた。 (郷達也、仲山美葵)

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