【動画あり】ネオン広告塔に隠れた秘密 大物が制作した天神コアのロゴ

西日本新聞 ふくおか都市圏版 木村 貴之

 福岡市・天神の商業ビル「天神コア」が、同市中心部の再開発に伴い3月末に閉店した。8階建てビルの屋上には、有名グラフィックデザイナーが手掛けたロゴマークをあしらった巨大なネオン広告塔。1976年の開業以来、上空から天神の街角を彩り続ける灯も消えたが、ロゴには謎めいた秘密が今も隠れている。

 〈閉店し、ネオン広告塔の灯も消えた天神コア〉

 ビルを管理する西日本鉄道(福岡市)によると、ロゴマークは、丸みのあるシンボルマークと、正方形のスペースいっぱいに横書きの施設名が並ぶロゴタイプ(文字列)で構成。広告塔はビル屋上南側の塔屋壁面(高さ・幅・奥行きとも約14メートル)にあり、南北にシンボルマーク、東西にロゴタイプを配置。日没から深夜まで休まず点灯された。

 ロゴを制作したのは福田繁雄さん(1932~2009)。大阪万博(70年)の公式ポスターで脚光を浴び、国内外で活躍して日本グラフィックデザイナー協会会長も務めた大物で、だまし絵の手法を積極的に取り入れ「トリックアートの騎手」「日本のエッシャー※」と呼ばれた人物だ。

 コアのシンボルマークにもトリックが仕組まれている。中央の白い図案を見ると上下が弧を描く「T」が浮き上がるが、両側の黒い余白に注目すると、向き合った2人の横顔に見える。西鉄に聞くと、デンマークの心理学者が考案した多義図形「ルビンの壺(つぼ)」をヒントに、天神のTと、人々の「出会い」という二つの意味が込められたそうだ。

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ