あおりデマ1人在宅起訴 検審議決受け、5人略式 地検小倉

西日本新聞 社会面 野間 あり葉 岩佐 遼介

 神奈川県の東名高速道路で2017年、あおり運転でワゴン車の夫婦が死亡した追突事故を巡り、インターネット上に誤った情報を拡散させたとして、名誉毀損(きそん)罪で小倉検察審査会の「起訴相当」議決を受けた男性9人について、福岡地検小倉支部などは31日、1人を在宅起訴、5人を略式起訴、3人を不起訴処分にした。

 在宅起訴されたのは、埼玉県川越市の小売店従業員の男(53)。起訴状によると、男は17年10月、事故を起こした福岡県中間市の建設作業員について「親って(北九州市)八幡西区で会社社長してるってマジ?」などとネットの掲示板に引用し、会社情報が記載されたホームページのアドレスも載せたとされる。

 略式起訴とされたのは、同市小倉北区の無職の男(51)▽福岡市博多区の会社員(50)▽宮崎県三股町の派遣社員(44)▽大分市の事務員(41)▽福島県白河市の放射線測定員(47)。

 被害に遭った石橋建設工業(北九州市八幡西区)の石橋秀文社長は取材に「不起訴のままだと悪しき前例をつくり、また被害者が生まれてしまう。ネット上でデマを拡散させる行為は犯罪で、法で裁かれることを社会に示していく必要がある」と話した。

 9人は18年6月、名誉毀損容疑で書類送検され、同年8月に全員が不起訴処分に。小倉検察審査会が19年10月、全員を「起訴相当」と議決していた。 (野間あり葉、岩佐遼介)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ