「ギャルの聖地」44年の歴史に幕 若者文化発信の天神コア

西日本新聞 社会面 仲山 美葵 山本 諒

 福岡市・天神の商業施設「天神コア」の最終営業日となった31日、買い物客らはそれぞれの思いを胸になじみの店などを巡り、1976年の開業以来44年間、若者文化を発信した天神の“顔”の閉館を惜しんだ。

 天神コア開業前にあった西鉄商店街(西鉄街)時代から、この地で営業する岩田時計店には常連客などが来店。岩田哲夫社長(56)は「なかなか最後という実感が湧かないが、お客さんたちと話していると本当になくなるのだと感じる」と寂しそうだった。

 若者向けファッションが売りで「ギャルの聖地」とも称された天神コア。学生時代に流行したブランド「セシルマクビー」などで服を買い、今年2月に閉館した隣の天神ビブレでアルバイトをしていたという主婦の平山薫さん(32)は「ビブレもコアもなくなり、天神が変わっていくのは感慨深い」と話した。

 この春、進学のため大分県から福岡市に引っ越した小野つぐみさん(18)は「大分から遊びに来た時は絶対に寄っていたのに」。福岡への帰省中という東京在住の通訳河辺さわさん(40)は「コアのビルやロゴマークが天神の象徴だった」と名残惜しそうだった。

 新型コロナウイルスの感染拡大で人混みを避けるためとして、閉館後のあいさつは動画サイトで生配信され、原野博仁館長は「若者のファッションの起点として支えられたことに感謝する」と頭を下げた。

 天神コアは、福岡市が進める再開発促進事業「天神ビッグバン」の目玉として、隣接するビブレ跡や福岡ビル跡と一体的に2024年夏に地上19階、地下4階の複合ビルに生まれ変わる。 (仲山美葵、山本諒)

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