人の心 さまざまな闇

西日本新聞

 ☆数年前他界した私の息子は知的障害と身体障害があり、医師には「寿命は30歳すぎまで」と言われていましたが、五十数歳まで生き永らえました。

 息子は生前、知的障害者の施設で十数年暮らした後、身体障害者施設で生活しました。弱者のために尽くそうという施設の理念に沿った人たちの介護のおかげで予想以上に生きられ、幸福だったと思います。

 でも、そんな職員の中に、障害者と接するには向いていないと思われる精神構造の人がいたのです。息子はその人の心の闇を敏感に感じ取り、その人が当直の時は怖がっていました。

 施設側は人手不足で、多少不適格なところがあっても、雇わざるを得なかったのかもしれません。私は息子の身に異変がないか監視するつもりで、週1度は面会に行っていました。

 また、息子を連れて行った大学病院で医師に暴言を吐かれたこともあります。そんな体験に相模原殺傷事件で死刑判決を受けた被告の態度なども重ねると、人は性悪説で判断しなくてはという気にもなりました。(福岡市中央区、男性、88)

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