家事に奮闘、ねぎらいにほろり 連載・霹靂の日々【19】大島一樹

西日本新聞 くらし面

 オクサンが大分で入院していたころ、家族の生活は学校行事ばかり。登校時の交通安全当番、授業参観、家庭訪問、夏休みに入ればラジオ体操当番。オクサン任せだったことが、山のように押し寄せてきました。

 家事にしても、食事から掃除、洗濯、その他もろもろ…。世のお母さん方ってこんなにもやることが多いんだと遅まきながら驚き、そして尊敬の気持ちも。

 それまで家庭をほったらかしにしていた自分に反省です。仕事する時間は以前の5分の1程度にまで減りましたが、子どもたちのこと、そしてオクサンを思うと手を抜くわけにはいきません。不慣れなことに戸惑いつつ、一つずつこなしました。いまだに掃除や片づけは苦手ですが、料理は節約しながら、残り物のアレンジもできるように。

 9月、小中学校の運動会では手際の悪さを小学3年生の次女に助けてもらいつつ、お弁当作り。「お父さん、お弁当のケースはあそこ。麦茶も忘れんで」。何がどこにあるかも把握していない自分にあぜんとしつつ奮闘です。

 中学生の長男はさすがに友人との昼食でしたが、次女は家族と。義父母にも来てもらい、家族の体裁が整ったなとホッとしました。「よう頑張って作ったね」「立派な弁当やね」。義父母のねぎらいに力が抜け、「おいしかよ」と言い残してグラウンドに駆けだしていった次女に、少し救われた気がしました。

(音楽プロデューサー、佐賀県みやき町)

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