通勤で通る、飲食店やブティックなどが立ち並ぶ福岡市・大名ー警固公園…

西日本新聞 社会面

 通勤で通る、飲食店やブティックなどが立ち並ぶ福岡市・大名-警固公園の通り。若いカップルが仲むつまじく腕を組んで歩く姿は見られなかった。スケートボードで気ままに「闊歩(かっぽ)」する若者もいない。3月29日。福岡県知事による最初の外出自粛要請から一夜明けた日の話である。

 JR博多駅前を走る「大動脈」の大博通りを撮影した本紙の写真にも車の往来はほとんどなく、ロックダウン(都市封鎖)された中国・武漢市の様子が頭をよぎった。街の鼓動も、雑踏の音も伝わってこない。まるで時間を凍結させたような恐怖心さえ抱かせる。

 写真の端に咲き誇る桜が目に留まったものの、花見も自粛ムード。プロ野球開幕の確たるめども見えない。今年は本格的な球春を迎えることもなく、桜は散っていくのだろう。せめて、読者に紙面で桜を届けたい。これほど「心の底からの春」を待望する年はない。 (百合直巳)

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