北九州・京築地区 先月31日に局面急変 感染者散発から二桁増

西日本新聞 北九州版

3連休、人の動き影響か

 北九州・京築地区の新型コロナウイルス感染者が先週に入って急増した。感染確認の大半を占める北九州市では、先々週末の3月28日時点で計3人だったのが、30日から4月3日までのわずか5日間で42人も増加。同市外でも感染者が確認され始め、北九州・京築地区では計48人に。さらなる感染予防の徹底が求められている。

クラスターか

 北九州市では、3月1日の第1例以降、3週間以上感染確認が無かった。その後、23、28、30日に1人ずつと、散発的に感染者が増えていたが、31日に局面が急変。いきなり一日10人もの感染が確認されたのだ。

 4月1日にはさらに倍以上の21人の感染を確認。市内では初めてのクラスター(感染者集団)とみられる門司区の新小文字病院での院内感染も明らかになった。北橋健治市長は連夜の記者会見に臨み、「大変厳しい状況に入った」との認識を示した上で、感染者急増の要因として、3月20~22日の3連休の人出や就職などに伴う人の動きが影響した可能性に言及した。

 2、3の両日は1桁に収まったが、北九州市の感染者は3日時点で45人に。市によると、重症者はいないというが、同病院関係をはじめ感染者との濃厚接触者らのウイルス感染を調べるPCR検査が続いており、気が抜けない状況は続く。

区により偏り

 3月31日には別の局面の変化もあった。北九州市外で初めて、苅田町の男性の感染が確認されたことだ。

 翌1日には豊前市と行橋市の計2人、2日には同市と中間市の計2人の感染が確認された(行橋市の2人はともに北九州市で感染確認されたため、同市の感染例としてカウント)。

 北九州市内では、門司、小倉北、小倉南の3区でそれぞれ10人以上の感染を確認。一方、八幡東区は感染者ゼロ。若松、戸畑区は1人と、区による偏りもうかがえる。6人の八幡西区を含め、感染者が多い区では、新小文字病院など三つの医療機関の医療スタッフ計25人が含まれており、区の数字を押し上げた形となっている。

目立つ若者層

 北九州・京築地区での年代別感染者を見ると、20代が15人で最多。30代の10人が続き、30代以下だけで全感染者数の6割近くを占める。20~30代の感染者に限ると、新小文字病院の医療スタッフが7割近く。特に20代女性は11人の感染者中、10人が同病院関係者となっている。

 重症化が懸念される高齢者は、70代のゼロをはじめ、80、90代がそれぞれ2人で、家族ら身の回りの人からの感染防止に一層の注意が求められる。

 一方では、全体数の増加に伴って感染ルートが分からない人も増えており、感染リスクが高いとされる「3密」(密閉、密集、密接)を避けることも必要だ。

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 当面、日曜日付北九州版に、前々週土曜日から前週金曜日までの新型コロナウイルス感染者の状況をまとめた表などを掲載します。

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