「拡大防止の重要な岐路」新型コロナ、福岡県知事に聞く

西日本新聞 ふくおか版 山口 卓

250床にめど さらに増強

 小川洋知事が4日、西日本新聞のインタビューに応じた。県内の新型コロナウイルス感染状況について「拡大防止の重要な岐路に差し掛かっている」と指摘。患者の病床確保や休校中の児童・生徒のケア、中小企業支援などに全力を傾ける考えを強調した。

 -県内の感染状況をどうみているか。

 3日までの直近4日間で90人増えた。社会に出て人との接触が多い20~60歳代で8割強を占める。今は感染と感染拡大の両方の防止にとって大変重要な時期。岐路に差し掛かっている。

 -4日から週末の外出自粛要請。平日の夜間も外出を控えるよう求めた。

 不要不急の外出を控えてもらいたい。接客を伴う飲食店、繁華街への外出、病院や高齢者施設での面会なども控えてほしい。今の私たちの行動が、1週間後の地域、国の状況を決めることになる。

 -感染者を受け入れる病床不足が指摘されている。自宅待機を余儀なくされているケースも出てきた。

 県内感染者は3日までに119人判明しているが、指定医療機関の感染症病床は66床。不足があるが、それぞれの症状に合わせて、感染症病床以外でも治療ができるところにいてもらっている。入りたくても入れないという状況にはない。

 -一般病床も含め、どのくらいの病床が確保できるのか。

 まず重症の方にしっかり医療提供できる態勢をとる。症状に応じて一般病床も活用する。さらに協力医療機関76カ所とも調整を行っており、現在は100を超える病床が確保された。来週には計250床が確保できるめどがついている。引き続き、関係機関の協力を得ながら拡大に向けて調整を急ぎたい。

 -厚労省は、軽症・無症状感染者の公共施設やホテル、自宅での療養を検討するよう通達した。

 県では官民の宿泊施設の活用について、リストアップして調整を始めたところだ。必要な研修や資機材確保について専門家の意見を聞きながらしっかり態勢を整えていく。

 -県立学校を福岡市などより長い5月6日まで休校延長した理由は。

 高校の生徒は、通学区域が広域なので公共交通機関を使う特性があり、感染リスクが比較的高い。生徒の健康を第一に考えた。

土曜授業 夏休み短縮も

 -学習の遅れも当然でてくる。心的ストレスもたまる。どうケアするか。

 家庭学習のための教材を配布する。再開後は補充の授業、土曜授業をやる、夏休みの短縮を含めて検討したい。心のケアについては、担任を中心に定期的に電話、家庭訪問で状況を確認し、必要ならスクールカウンセラーも活用したい。

 -さらなる休校延長もあるのか。

 感染の状況、国の方針などを見ながら対応する。休校期間は収束すれば短くもなるし、延長することもあるかもしれない。

 -落ち込んでいる地域経済をどう支援するか。

 県としては、資金繰りや経営の相談に関係機関を総動員して当たっている。県の低利融資を活用したり、信用保証協会の保証料を県が全額肩代わりしたりしている。

 -マスクも不足している。

 国からもうすぐ51万枚が指定医療機関に配られる。県も独自に集めて、医者、子どもがいるところ、高齢者、障害者施設などに配布したい。 (聞き手は山口卓)

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