沖縄伝統墓参も規模縮小 大勢の親族集う「清明祭」

西日本新聞 社会面 高田 佳典

 4日は二十四節気の一つ「清明」。沖縄県では、墓前で広げた重箱を大勢の親族で囲みながら先祖を供養する「清明祭(シーミー)」がゴールデンウイークごろにかけて行われる。今年は新型コロナウイルスの影響で一変し、代表者のみの開催や墓掃除と線香を上げるだけの家庭も見られた。

 伝統的な形の墓が密集する那覇市の識名霊園。市内に住む真喜屋猷二さん(65)と妻春美さん(61)は2人だけで墓参した。多い年は20人以上が集まるが、今年は断念したという。他の墓では、全員がマスク姿でアルコール消毒液を持参した家庭もあった。

 地縁血縁が強い沖縄では、清明祭は盆や正月と並び重要な行事。全国から100人規模で集まる一族もあり、期間中の週末は墓参の車で「清明渋滞」が起きるほど。今年は、県や県医師会が規模の縮小や県外からの参加の自粛を呼び掛けていた。

 「先祖の前でわいわい騒ぐ。年に1度の楽しみだけど今年は仕方ない」と猷二さん。春美さんも「来年こそは親族みんなで集まれるといいな」と願っていた。 (高田佳典)

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