昼時になると、弁当を積んだワゴンが5~6台並ぶ歩道が東京・日本橋にある…

西日本新聞 社会面 飯田 崇雄

 昼時になると、弁当を積んだワゴンが5~6台並ぶ歩道が東京・日本橋にある。先日買ってみたが、安さとボリュームに驚いた。ハンバーグに目玉焼き、野菜の浅漬け、がんもどきの煮つけと白ご飯の弁当に、チキンライスとサラダの小パックが1個ずつ、みそ汁と缶のウーロン茶まで付いて550円だった。

 男性店主に聞くと、ずっと500円でやってきたが、昨年10月の消費税増税時に「このままじゃ持たない」と価格転嫁を決断したという。午前2時から数種類の弁当を1人で100個以上も作り、約10キロ離れた足立区から持ってくる生活を20年ほど続ける。

 この歩道の向かいに日銀本店がある。アベノミクスが目指すデフレ脱却のために金融緩和策を続けるが、物価は思うように上がっていない。日銀職員はめったに買いに来ないそうだが、身近にいる50円の値上げに悩む生活者の声を聞き、現実をかみしめたらどうだろうか。 (飯田崇雄)

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