小学校教員向け英語指南書 大学教授が執筆、「自信になる」と評価も

西日本新聞 くらし面 宮崎 省三

 学習指導要領の改定で4月から小学5、6年で英語(外国語)が正式教科となった。小学校で英語を専門に教える教員が少ない中、長崎県立大の山崎祐一教授(英語教育、異文化コミュニケーション)が教員向けに書いた英語授業の指南書2冊が、教育現場の不安を和らげている。英語が苦手な教員も使いやすいように、発音に近いカタカナを記すなどの工夫を凝らした。

 山崎教授は小学校英語教育学会の理事。研修などで小学校の教員と接するうちに、英語の教科化に不安があると感じた。先生向けの本は授業の進め方などに関する内容が多く、英語力を高めるためのものはほとんどなかった。

 山崎教授は授業でよく使う英会話の表現を教員から聞き取り、授業に役立ちそうな300のフレーズを集めた「先生のための授業で1番よく使う英会話」を2017年に出版。日本語と英語の対訳を見開きで掲載し、発音に近いカタカナを添えた。例えば「座ってください」は、英訳に「スィッダウンプリーズ」と添え、強く発音する箇所を太字にしている。

 19年には、日本人が苦手の発音をまとめた「先生のための授業で1番大切な英語発音」を刊行。LとRの違いなど、正しい発音をアドバイスしている。

 長崎県波佐見町教育委員会は2冊を町内全小学校の教員ら約80人に配布。付録のCDを通勤の車内で聞いている同町立東小の村里章子教諭(53)は「突然英語を教えることになって困っていたが、本で学んだフレーズや発音が子どもに通じると自信になる」と話す。

 「先生の不安を拭うのに私の本がお役に立てれば」と山崎教授。本の収益の一部は教育振興のために寄付する。Jリサーチ出版=03(6808)8801。 (宮崎省三)

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