ダイニングバー「3密回避へ活用を」 広い店内、企業研修に貸し出し

西日本新聞 ふくおか版 野間 あり葉

 新型コロナウイルスの感染拡大で多くの飲食店が苦境に立たされる中、JR小倉駅(北九州市小倉北区)近くのダイニングバー「AJO」は店を企業に貸し出す試みを始めた。店には結婚式の2次会などに使われる大きなスペースがある。同店マネジャーの岡崎優義さんは「3密(密閉、密集、密接)を避けて研修や会議をしたい企業にぜひ活用してもらいたい」と呼び掛け、生き残る道を模索している。

 2日午後、初々しいスーツ姿の新入社員3人が店のバーカウンターでしきりにメモをとっていた。近くに本社がある人材コンサルティング会社「i6TG」が新入社員向けに開いたマナー講座だ。先輩社員がプロジェクターとマイクを使い、名刺の渡し方やあいさつの仕方などを指導。同社は計2回、講座で店を利用した。

 岡崎さんによると、3、4月は予約のキャンセルが相次ぎ千人に達した。そんな時に旧知のi6TGの佐藤竜司社長と話していると、「こんな時だからこそ互いに協力できないか」と、今回の話が持ち上がった。

 i6TGの研修は当初、狭い会議室を予定していたが、急きょ会場を変更。133平方メートルの店のドアを開放して換気を良くし、アルコール消毒液も設置。先輩社員と新入社員はカウンターを挟んで約2メートルの距離をとるなどの対策を講じて実施した。

 佐藤社長は「先行きは見通せないが、おしゃれな店で研修を受けることで明るい気持ちになった」。新入社員の桑原愛香さん(22)は「バーでの研修は新鮮な感じがした。しっかりと仕事を覚えていきたい」と笑顔で話した。 (野間あり葉)

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