母娘で林業、重機操る20歳「何となくやってみようかなと」

西日本新聞

ワタシの職場(3)

 福岡県八女市の山林にチェーンソーの音が響き渡る。同僚の男性が伐採した木材を、専用の重機でトラックに積んで運搬するのが原田世羅さん(20)の役割だ。「男女で仕事を分担しているが、重機なら体力に自信のない私に合ってるかも」

 同市星野村で生まれ育った。高校卒業後、地元に残りたい気持ちは強かったが、就職先が決まらなかった。親族が経営する林業会社に決めたのは、自身も約15年前から山林の現場で働く母、真理子さん(46)が勧めたからだ。「全く考えてもみなかったけど、何となくやってみようかなと思って」と世羅さん。

 県林業振興課によると、県内の林業従事者(2015年)は約870人、うち女性は約80人で、県の担当者は「この10年ほどで高性能な重機が普及し、作業の効率化が進んだ」と指摘。真理子さんも「昔の労働環境では娘に勧めることはできなかった」と語る。

 5月で入社2年となり、試行錯誤の日々だが、仕事に対する手応えを感じつつある。古里には自分が運搬した木材で建てた家も数軒できた。「こんな形で地元に貢献することもありかも」。照れくさそうに笑った。 (帖地洸平)

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