博多ライブハウス支援へCF 地元歌手、大物ロッカーのアマビエ掲げ

西日本新聞 木村 貴之

 新型コロナウイルスの影響でライブイベントの中止が相次ぐ中、多くのスターを輩出してきた福岡市では、地元のライブハウスを支援する運動が話題を集めている。インターネットのクラウドファンディング(CF)で義援金を募り、各店をまとめて支援するプロジェクト。地元ジャズ歌手の呼び掛けで始まり、大物ロックミュージシャンの協力も得て、支援の輪が広がっている。

 呼び掛け人は、福岡市を拠点に活動する女性ジャズコーラストリオ「ザ・コットンシスターズ」のリーダー、チバマサミ(本名・千葉妹佐美)さん(49)=同市中央区=で、プロジェクト名は「新型コロナから博多のライブハウスを守りたい!」。今月1日から始まり、6日現在で約300人から約200万円が寄せられている。今月末まで。

 チバさんによると、福岡市には60店以上が集積。3月から客が激減し、4月以降に予定されたイベントが相次いでキャンセルに。収入が大幅に目減りする中、家賃負担や人件費で経営が逼迫(ひっぱく)し、営業の継続が困難になった店は少なくないという。

 窮状を受け、チバさんは3月下旬、会員制交流サイト(SNS)で協力を呼び掛ける告知を投稿。反応した友人を介し、心強い助っ人に巡り合う。人気ロックバンド「シーナ&ロケッツ」のリーダーでボーカル・ギタリストの鮎川誠さん(71)=福岡県久留米市出身=だ。鮎川さんは3月中旬、コロナ終息を願い、江戸時代に疫病封じの御利益があると信じられた妖怪「アマビエ」の自作イラストをSNSで公開。これを運動のシンボル画像として無償で使うことを快諾した。

 言い伝えでは、アマビエは半人半魚の妖怪。鮎川さんのイラストはうろこに覆われた胴体と3本足で立つ姿がまさに妖怪だが、ひし形の目と半開きのくちばしで語り掛けるような表情はどこか人間的。イラストには「GO! アマビエ GO!」といったロック調のフレーズや、「疫病がはやったら私の姿を書(描)いた絵を人々に早々に見せよ!」と妖怪伝説を説明するメッセージも添える。

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