猫90匹、未来のために”一斉手術” 大分の離島の3日間

西日本新聞 押川 知美

密着・猫の島の一斉手術(下)

 このまま島に猫が増え続ければ、世話ができなくなる-。昨年秋、15人の島民と約100匹の猫が暮らす大分県佐伯市の離島「深島」で、避妊のための一斉手術が実施された。捕獲(Trap)し、不妊手術(Neuter)を施し、再び放す(Return)の「TNR」の活動に密着した。(押川知美)

密着・猫の島(上)はこちら

 昨年11月6日、手術計画2日目の朝。前日ボランティアらに捕獲され、1匹ずつケージに入れられた猫たちが、不安そうに鳴いていた。ケージには各猫の「カルテ」が添えてあり、抗生物質の投与状況などのチェック項目がある。

 深島の猫には、すべて名前が付いている。島唯一の民宿を営み、猫の世話もボランティアで行う安部あづみさん(31)が、多くの猫の名付け親だ。

 「目元や鼻が少しずつ違う。体はでかいのに甘えん坊だったり、1匹でいるのが好きだったり。性格も違って面白い」と安部さん。島民や観光客に愛着を持ってもらうために、すべて名前で呼んでいる。

 手術室は15畳ほどの集会場の一室。実施する公益財団法人「どうぶつ基金」(兵庫県芦屋市)のメンバーが折り畳みの長机を重ねて高さを調整し、即席の手術台にした。

PR

九州ニュース アクセスランキング

PR

注目のテーマ