絵に興味を持ったことは…

西日本新聞 ふくおか都市圏版 宮崎 拓朗

 絵に興味を持ったことはほとんどないのだが、先日、ある新聞に掲載されていた1枚の絵画の写真に目を奪われ、実際に作品展に足を運んだ▼「遠足」と題された作品は、菜の花畑を子どもたちが一列に並んで歩く様子が描かれていた。作者の男性は、国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」(熊本県合志市)の入所者。説明文には「6歳でハンセン病を発病した作者が学校に行っていたのは1年足らず。遠足は、仲間と行動を共にした唯一の記憶」とあり、82歳の時の作品だという▼作品展では他にも、古里の風景や離れて暮らした母親の姿などを描いた入所者たちの絵が並んでいた。恥ずかしながらハンセン病の歴史については詳しく知らなかったのだが、一つ一つの作品を見ながら、胸をえぐられるような思いだった。 (宮崎拓朗)

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