【動画あり】工場の壁に“育つ”アート 高校生と市民が絵筆握る

西日本新聞 ふくおか都市圏版 今井 知可子

「通行人を楽しませたい」

 福岡県古賀市中心部にある工場の壁に、近くの古賀竟成館高の生徒たちが絵を描く活動を続けている。子どもたちが植物の種をまき、芽が出て花が咲き、生き物が集まってくる-。段階を追って描き足され、まるで壁自体が育つような“アートウォール”になっている。新型コロナウイルス感染を警戒して出控えが続く中、生徒たちは「通りかかる人の目を少しでも楽しませることができたら」と張り切って絵筆を走らせた。

 絵を描いているのは、同市で文化支援事業をするNPO法人「ZIPANGこが」と同高ベーシックデザインコースの生徒たち。市役所や商業施設に近く人通りが多い「峰製作所」の長いブロック塀が“キャンバス”だ。

 1回目の昨年9月は、種をまく子どもたちを描いた。2回目となる3月20日には生徒22人が参加し、草木が伸びて花を咲かせる様子を描いた。

 感染防止のため部活動も休止中。久しぶりに顔を合わせた生徒たちは、日差しに汗ばみながら様々な種類の草花を丁寧に表現した。

 休み中は自宅で絵を描いていたという同高3年の那須祐実さん(17)は「久しぶりに友達に会えた。通りかかる人に『きれいだね、頑張って』と声をかけてもらえて、やってよかったと思えた」と話した。完成は来春の予定。(今井知可子)

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