「新学期」異例の対応 続く休校、限定登校

西日本新聞 ふくおか都市圏版 横山 太郎 上野 洋光

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、福岡都市圏の公立小中学校では、福岡市を除き6日から「新学期スタート」のはずだったが、休校を続ける自治体も多く、子どもたちがこの日に限り登校した学校でも、始業式に代わる規模を縮小した集会にとどめたり、モニターを通じて校長がメッセージを各教室に伝えたりするなど、異例の対応を余儀なくされた。

「スタートの日まで辛抱」

 6~17日を臨時休校とした太宰府市。小中学校の始業式は先送りされ、太宰府中ではこの日、感染予防対策のため新2、3年生が午前と午後に分かれて登校し、窓が開放された体育館に直接足を運んで集会に臨んだ。検温を終えた生徒は距離を取って着席。隣の空いた席には、多くの人の手に触れない配慮から、封筒に入れられた課題プリントが置かれていた。

 小宮雅弘校長は新3年生に「思い切ってスタートできる日が必ず来る。それまでの辛抱」と呼び掛けた。3年の女子生徒(14)は「勉強もスポーツも頑張りたいのに、できない悔しさがある」。

 6日に始業式を行った上で、7~17日を臨時休校とした春日市では、子どもたちが1カ月ぶりとなる多くの友達との再会を喜んだ。市教委によると、この日は登校しなくても欠席扱いにしないことにしていたため、感染への懸念から式への参加を見合わせた子どもたちもいたという。

 6日からの学校再開について、前日の5日に急きょ延期を決めた筑前町では、各学校に子どもたちが午前中だけ登校。休校期間の過ごし方などの指導を受けた。対応に追われた町教育委員会の担当者は「一日も早く通常の学校生活を送らせてあげたい」と話した。

 感染者が確認されている糸島市の小中学校は17日まで休校予定。市内の小学校16校では、保護者が仕事を休めないなど、自宅で過ごすことが難しい児童が対象の「預かり対応」を春休み前と同様に各校で再開した。市教委によると、2~6年生の計約400人が自習や読書などして過ごした。

 新小学1年生については「放課後児童クラブ」で既に受け入れており、波多江小では新たに登録した新1年生56人のうち、6日は37人が利用。市子ども課によると、外遊びを積極的に行っているといい、担当者は「各児童クラブが、保育環境が整わない家庭の『最後のセーフティーネット』として、感染者が出ないことを願いながら万全を期している」と言葉に力を込めた。

 一方で、新型コロナウイルス特措法に基づき7日にも発令される緊急事態宣言の対象に福岡県が含まれ、期間は5月6日までとされた。ある都市圏自治体の担当者は「17日までの休校期間の延長も早急に考えないといけない」と漏らした。

(横山太郎、上野洋光)

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