福岡県、外出自粛要請を強化へ 小川知事「勢い変える必要」

西日本新聞 一面 豊福 幸子 前田 倫之 大坪 拓也

 新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が発令される見通しになったことを受け、対象地域となる福岡県の小川洋知事は6日、「心強い。効果を上げるべくしっかり対応したい」と述べ、早急に県の対処方針をまとめる考えを示した。7日に県の対策本部会議を開き、感染拡大防止などに必要な措置を決定する。

 小川知事は6日の記者会見で、県内が感染拡大警戒地域に入ったとの認識を示した上で「今の勢い、トレンド(傾向)を変える必要がある」と強調。週末や夜間の繁華街への外出自粛要請など、従来の取り組みの効果を検証し、法的根拠に基づいたより強力な要請を県民に呼び掛ける考えだ。

 対象地域の知事は、学校や娯楽施設の使用停止なども要請、指示できる。小川知事は「日常生活に著しい支障が出ないよう経済とのバランスも含めて考えたい」と言及。学校の休校期間は「基本的に変えようとは思っていない。市町村と十分調整したい」と述べた。

 福岡県内の感染者数(6日時点)は176人で、うち経路不明が4割超に上る。加えて、4月1日に北九州市の病院でクラスター(感染者集団)が確認されて以降、福岡市でも3日連続で介護老人保健施設や病院の計3カ所で集団感染が判明。3月30日までの40日間で29人だった感染者は、31日以降の7日間だけで5倍の147人に膨らんだ。

 患者の急増に伴って、県内の12指定医療機関に66床ある感染症病床は3分の2が埋まり、重症者に医療を提供できなくなる医療崩壊への懸念も高まっている。

 市内の感染者が6日に100人を突破した福岡市の高島宗一郎市長は「市も宣言の実効性が高まるように協力していく」とコメントを発表。北九州市の北橋健治市長は「まさに正念場。難局を乗り切っていくために全力で取り組む」と談話を出した。(豊福幸子、前田倫之、大坪拓也)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ