「まさに戒厳令下」…

西日本新聞 社会面 上野 洋光

 「まさに戒厳令下」-。20代の頃、過ごしたフィリピンのマニラ首都圏で暮らす知人からのメールに驚いた。

 新型コロナウイルス対策で人口約1300万人の首都圏では3月中旬以降、同国政府がホテルの営業を停止、国内航空便や路線バスなど公共交通機関をストップ。スーパー以外の店舗や官庁も閉鎖し、軍や警察の検問所で地域ごとに封鎖している。「自家用車での移動も近くのスーパーまでが精いっぱい」という。

 夜間の外出禁止で歓楽街も真っ暗。違反者は身柄拘束され、その罰は「犬用のケージに入れてさらし者にする」など驚きの内容だ。お国柄と笑えるレベルではない。

 最も驚いたのは、これほどの力業で人の移動や接触を制限しても、この半月で2桁だった感染者数は3千人超に、死者は150人に上ったことだ。医療体制などの違いはあるが、「日本も早く厳しい対策を」と知人。この危機感を共有したい。 (上野洋光)

PR

デスク日記 アクセスランキング

PR

注目のテーマ