食感まるでアワビ 福岡・大木町のキノコ「王リンギ」

西日本新聞 夕刊 佐藤 弘

 エノキやブナシメジ、キクラゲ…。数あるキノコの中でもアワビのような食感の逸品があると聞いた。その名は「王リンギ」。九州一のキノコ産地、福岡県大木町で独自開発された品種である。

 中国で「西方白霊芝」とも呼ばれ、薬膳料理に用いられる雪嶺茸(ゆきれいたけ)と、エリンギを親に持つ王リンギ。生産した「きのこの里」の北島秀一さん(53)は「雪嶺茸よりうま味が強く、エリンギよりコリコリしているのが特徴です」。

 道の駅「おおき」の直売所「くるるん夢市場」をのぞく。あった、あった。女性の握り拳ほどのベージュのかさに、白い軸(柄)。気になる値段は、なんと1個100円!

 さて、どう味わうか。パスタやシチューでもうまそうだが、今回はシンプルに。2~3ミリにスライスし、軽く塩こしょう。少しのバターに酒を振って蒸す。最後にしょうゆで香りを付けた。

 出来たてを食べると、看板に偽りなし。家族の手も次から次へと皿に伸び、「なんでもっと買ってこんと~」。

 東京の有名レストランでも使われているが、一般家庭の食卓に上らないのは知名度の低さゆえ。こりゃ、買いですぞ。 (佐藤弘)

 ▼くるるん夢市場 エリンギ(100円)やブナシメジ(120円)などを菌床に生えた状態でもぎとるコーナーも人気。電話=0944(75)2153(午前9時半~午後5時半)。

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