長崎原爆の語り部、内田伯さん死去 90歳、被爆証言誌発行

西日本新聞 社会面 徳増 瑛子

 長崎原爆の被爆体験の証言集出版に取り組む市民団体「長崎の証言の会」の代表委員を務める内田伯(うちだ・つかさ)さんが6日、急性肺炎のため長崎市茂里町の日本赤十字社長崎原爆病院で死去した。90歳。長崎市出身。葬儀・告別式は近親者のみで行う。喪主は妻陽子(ようこ)さん。

 15歳の時、学徒動員先の同市の三菱兵器製作所大橋工場で被爆。自身は命を取り留めたが、爆心地直下の同市松山町の自宅で家族5人を亡くした。市職員として働く傍ら、原爆の悲惨さを後世に伝えるために被爆前の松山町の復元地図を完成させ、長崎原爆戦災誌の編集にも携わった。長崎原爆資料館の前身、国際文化会館の次長を務めながら、被爆体験の語り部活動も続けた。

 退職した1990年、同会の代表委員に就任。母校、城山小の被爆校舎保存運動でも先頭に立った。校舎は一部保存され、2016年、長崎原爆遺跡として国史跡に指定された。 (徳増瑛子)

長崎県の天気予報

PR

長崎 アクセスランキング

PR

注目のテーマ