博多人形で「パラ卓球」もり立て 10人の「ヒーロー」を制作

西日本新聞 ふくおか都市圏版 三笘 真理子

 新型コロナウイルスの感染拡大で、東京五輪・パラリンピックの1年延期が決まったが、福岡県を代表する伝統工芸品の博多人形でパラ卓球をもり立てようと、日本代表候補選手らをモデルにした「Para Heroes(パラヒーローズ)」制作に人形師、中村弘峰さん(34)=福岡市中央区=が取り組んでいる。

 弘峰さんは、父親で師匠の信喬(しんきょう)さん(63)の元で修業を積み、現在「中村人形」(同区)4代目。若手人形師として活躍する傍ら、日本肢体不自由者卓球協会の広報を担当する立石イオタ良二さん(34)から作品制作の依頼があり、快諾した。

 味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都)に足を運んだ弘峰さんは、障害と向き合いながら、競技に汗を流す選手たちの姿やメンタルの強さに触れ、「五体満足や健やかさの定義について、自分の価値観を変えるきっかけになった」と話す。

 足首を曲げられない選手や腕を動かせない選手など、一人一人の個性を捉え、博多人形独特の細かな彫り込みを生かした10体(高さ約10センチ)を制作。「コロナ禍で逆境に立たされたり、不安な気持ちに陥ったりしている人たちが、一歩を踏み出す勇気を持つきっかけになれば」との祈りを、彩色の筆に込めて仕上げ作業に励む。作品は東京都内で展示される予定。(三笘真理子)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ