長期化する自粛…心の健康保つには?精神科医に聞く4つのポイント

西日本新聞 社会面 本田 彩子

 新型コロナウイルスの感染者の増加や、緊急事態宣言によって長期化する自粛。専門家は先の見えない不安が続くことで、ストレスや心の不調を訴える人が増える可能性を指摘する。自粛中、心の健康を保つため、何に気を付ければいいのだろうか。

 久留米大病院の精神科医大江美佐里医師は「緊張する時間とリラックスする時間のめりはりをつけることが大切。特にリラックスタイムをいつも以上に意識して取ってほしい」と言う。感染を防ぐために人との接触を避けるなど、高い緊張状態にある人が多いが、緊張が長時間続くことは強いストレスへとつながる。主に以下の4点を意識して過ごしてほしいと言う。

 1点目は、一日のどこかで、自分の好きなことをする時間を短時間でも必ず取り入れること。読書や音楽鑑賞、趣味がなければ天気が良い日に外を散歩し、景色を眺めるだけでもよい。

 2点目に、食事と睡眠を大切にすること。大江医師によると、緊張状態にある時は交感神経の働きで寝ない、食べないという状況になりがち。災害時のようにカップ麺などインスタント食品にも頼りがちになる。「野菜を多めにした、健康的な食事をゆっくり食べることを気に掛けてほしい」

 3点目は、ニュースに接する時間を制限すること。「特にスマートフォンなどに流れるインターネットのニュースなど、世界中の危機的な状況を見続けることで不安に陥っている人が多い。情報を得ることは大事だが、昼と夜の2回など、見る時間を決めた方がいい」と話す。

 最後に、直接会う以外の手段で意識的に人と連絡を取り、つながることだ。例えば週1回、電話する相手と時間を決める。相手は普段あまり連絡を取らない人や、いざというときに頼りになる人でも誰でもいい。「特に用事がなくてもいい。人との交流を絶やさず、気持ちが孤独にならないようにすることが大切です」と話した。

(本田彩子)

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