腰痛の予防も治療もストレッチをするだけ!脊柱管狭窄症はセルフケアが可能

西日本新聞

 「脊柱管狭窄症」という病名はまだ一般にはなじみが薄いかもしれない。しかし、患者数が増加傾向にあり、推定患者数は240万人にも及ぶ。近年話題に上ることも多くなり、同時に、誤解も増えてきているという。そこで、これまで関節痛に関する本を40冊以上書いきた著者が「脊柱管狭窄症」という1つの疾患にフォーカスして、セルフケアのやり方を解説したのが本書だ。

 ポイントは、脊柱管狭窄症に至るまでに、たいていの人は他の腰痛を経ていること。したがって、脊柱管狭窄症を予防、解消することは、他の腰痛を治すことにもつながる。そのために行うセルフケアの基本は、自宅でできる簡単なストレッチだ。

 ここで言う他の腰痛には、筋肉痛から椎間板ヘルニア、腰椎分離症などが含まれるが、さらに詳細に、自分の腰痛がどのタイプかセルフチェックできるテストが冒頭にある。これにより、自分が「前かがみになったときに痛むタイプ」か「体を後ろに反らすと痛むタイプ」かということや、該当する病名などがわかる。これに基づいて、タイプ別のストレッチ方が紹介されている。

 ストレッチ自体は、腰の下にテニスボールを置いて寝そべったり、体をひねったりといった単純なものが中心だ。セルフケアの場合は、それらを正確にやることが大切になる。そのための図解がイラストではなくカラー写真になっており、モデルの女性が行っている様子が見られるので、よりわかりやすい。

 腰痛に悩む人向けのストレッチを紹介した類書はたくさんあるが、本書の冒頭では「日本で発刊されている腰痛関連本ではおそらく初めての内容が、とても詳しく書かれています」と宣言されている。著者は開業医として1日170人以上を治療、延べ100万人以上の患者と接し、脊柱管狭窄症を含む腰痛に悩む患者の99%を完治させてきたという。その知見と最新理論をもとに「手術しなければ治らない腰痛」とも言われてきた脊柱管狭窄症を自分で治せる方法を提唱している。

 見事克服した患者の実例や正しい腰痛対策なども収録されており、腰痛に悩む人は一読して損はないだろう。

 

出版社:学研プラス
書名:脊柱管狭窄症は自分で治せる!
著者名:酒井慎太郎
定価(税込):1,210円
税別価格:1,100円
リンク先:https://hon.gakken.jp/book/2380059500

西日本新聞 読書案内編集部

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