北九州で営業自粛相次ぐ 中小店舗困惑「補償もないのに休めない」

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受け、福岡県は当面、休業を要請する業種や施設の公表を見送ったが、北九州・京築地区では8日、自主的に休業を決める商業施設が相次いだ。営業休止で売り上げが見込めなくなる中小の飲食店は「休業補償もないのに休むに休めない。判断を店に任せられても…」と困惑している。

◆商業、娯楽施設

 JR小倉駅の商業施設アミュプラザ小倉とイオンモール八幡東(八幡東区)は8日から休業。井筒屋本店(小倉北区)と同黒崎店(八幡西区)、チャチャタウン小倉(小倉北区)は9日からの休業を決めた。

 ただ、いずれも食料品売り場やスーパーなどの一部は営業を継続。多くが休業期間を「当面の間」とし、事態の推移を見守る。行橋市の「ゆめタウン行橋」と「ゆめタウン南行橋」は営業を継続するが、一部専門店は自主的に休業に入った。

 小倉北区の映画館「T・ジョイリバーウォーク北九州」は8日から休業。運営会社は「県の休業要請は出ていないが、現状を踏まえて判断した」。カラオケチェーン「コロッケ倶楽部」も同日から、北九州・京築地区の16店などを閉めた。スポーツクラブ「ルネサンス」も同日から小倉北区など県内6カ所を休業した。いずれも5月6日まで。

 一方で同市内のあるパチンコ店は8日は通常営業していた。「営業自粛は業界の対応を踏まえ判断する。来客はかなり減っているが、少しでもお客さんに来てほしいので閉める可能性は低い」としている。

◆飲食店

 小倉北区のイタリア料理店の関係者は「休業補償が出ないと休むに休めない。継続か休業かの判断を店に任せるのはずるい。ランチだけでも営業したい」と話す。同区のある居酒屋も「宣言が出ても、どうすればいいか分からない。生活があるから店は休めないが、お客も激減している。弁当販売に切り替えようと思っている」と話した。

◆スーパー

 北九州市内のスーパーの一部では、保存が効くパスタやラーメンなどの麺類が売り切れた。

 県内外でスーパーを展開する「ハローデイ」(北九州市)担当者は「外出自粛を受けてか、最近はパスタ類が売れている」という。ただ、同店では特定商品の品切れや買い占めはみられないとし、「生産や物流の動きは変わっていない。慌てず、冷静に買い物をお願いしたい」と呼び掛ける。

 若松区の商業施設で買い物中の女性(67)は「不安があり、麺類などを少し多く買った。自粛がいつまで続くか先が見えないから…」と言葉少なだった。 (岩佐遼介、米村勇飛、野間あり葉、白波宏野)

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