観光・娯楽施設の休業相次ぐ 筑後地区、緊急事態宣言受け自粛ムード

 新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言が出て一夜明けた8日、福岡県筑後地区でも、知事が休業を要請できる娯楽施設で自主的な臨時休業が始まるなど、自粛ムードが一層高まった。感染拡大を防ぐためとはいえ、苦渋の決断をした事業者もあった。

 県内でボウリング場やバッティングセンターなどを展開する「スポーツガーデン」(久留米市諏訪野町)は、9日から5月6日まで全店舗を臨時休業する。知事の休業要請はまだ出ていないが、担当者は「要請があれば応じる考えだった。既に前倒しで休業している同業他社もあり、業界全体の動きを見て判断した」と話す。

 九州・山口を中心にしたパチンコチェーン「ユーコー」(久留米市東町)は、宣言の対象となった福岡、神奈川、千葉3県の計12店舗を、8日から当面、臨時休業する。同社は「社内で慎重意見もあったが、他業種と足並みをそろえた方が感染防止の効果が大きい。再開時期は状況を見て決めたい」としている。

 セントラルシネマ大牟田(大牟田市岬町)も8日から休業した。宣言を受けて同じ敷地にあるイオンモール大牟田の専門店街が休業を決めたため、知事の7日夜の記者会見前に決断した。ところが知事は休業を要請する具体的な施設の公表を見送った。担当者は「対象になると考えていたのに、午後10時すぎにようやく始まった記者会見で混乱した。既に休業を決めた後で変更できなかった」と声を落とす。大牟田が舞台となり、同館歴代3位の観客動員数を記録している映画「いのちスケッチ」の再上映中だった。「残念で仕方ない。いい形で再上映を再開できないか考えたい」と話した。

 水郷・柳川を代表する観光名所「柳川藩主立花邸御花」(柳川市新外町)は旅館や料亭、庭園など全施設を19日まで臨時休業する。宿泊や食事の予約客に休業を連絡、約40人の社員はほとんど自宅待機とした。立花健太郎ゼネラルマネジャーは「感染拡大を防ぐため観光に来てもらう状況ではないと判断した」と苦渋の表情。5月6日ごろまでの休業延長も検討する。

 今月1日から閉店時間を早めて営業していた「カラオケアメリカ上津店」(久留米市本山1丁目)は、系列の大川店とともに、9日から5月6日までの休業を決めた。上津店の江崎丈浩店長(40)は「お客様と従業員の命を守るのが第一。早く終息してほしい」と願う。休業補償として賃金の6割を従業員に支払う。 (片岡寛、吉田賢治、森竜太郎、平峰麻由)

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