商店街、人出が激減「先行き見えない」 緊急事態宣言初日の福岡

 新型コロナウイルス特別措置法に基づく政府の緊急事態宣言から一夜明けた8日、福岡県内の商業施設や商店街では人出が一層減り、再開したばかりの学校を5月6日まで臨時休校にする自治体もあった。

 北九州市小倉北区の商店街「魚町銀天街」では、休業を知らせる張り紙をシャッターにする店が散見され、既に大幅に減っていた人通りは一層まばらになった。「開店休業状態ですよ」。婦人服店を営む80代男性店主は苦笑いする。洋服は不要不急の買い物に当たらないとは思いながらも、夕方以降の営業時間を短縮し、店を開く。

 商店街を歩いていたNPO法人代表の関宣昭さん(69)は「人々がどれだけ不要不急の外出をしていたかが身に染みた。家族との時間や働き方を見直すいい機会にしたい」と足早に自宅に向かった。

 福岡市の天神・博多地区では商業施設が休業を始め、にぎわいが消えた。同市博多区の男性看護師(33)は「がらんとしていつもの街じゃないみたい」。

 県は緊急事態宣言を受けた措置として、感染拡大につながる恐れがあるイベントの自粛を要請したが、同市中央区のイベント業男性(38)は「2月からずっと自粛。既に5月まで仕事はない」。月100万円あった収入はゼロになり、貯金を崩してしのぐ。緊急経済対策については「減収の証明など手続きが分かりにくい」と指摘。「イベント中止で人とのつながりが切れると戻すのは大変。先行きがまったく見えない」と不安を募らせた。

 6日に再開した小中学校を、9日から5月6日まで臨時休校にすることにした飯塚市。市内の自営業男性(44)は「子どもは喜んで学校に行っていたのでかわいそう。県内の感染増加に加え、宣言が出たので休校は仕方ない」と語った。

 県内でボウリング場やバッティングセンターを展開する「スポーツガーデン」(久留米市)は9日~5月6日、全店舗を臨時休業する。担当者は「東京都の休業要請リスト案に入っていたことも理由だ」と説明した。

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