長崎県・島原半島にそびえる雲仙・普賢岳は、美しい姿で…

西日本新聞 社会面 真弓 一夫

 長崎県・島原半島にそびえる雲仙・普賢岳は、美しい姿で有明海沿岸部において存在感を誇る。しかし1990年11月から5年半続いた平成噴火で被災した同県島原市から見上げると、ゴツゴツとした溶岩ドーム(平成新山、1483メートル)が頂を覆う異様な山容が迫ってくる。

 普賢岳を仰ぎながら歩き、火山が生んだ地形や風土に触れる九州オルレの島原コース(10・5キロ)が今春、開設された。「火山」をテーマに、普賢岳に象徴される島原半島ユネスコ世界ジオパークの見どころを盛り込んでいる。

 そのひとつ、秩父が浦公園を訪ねた。青い海を緑の小島が彩る九十九(つくも)島の景観が広がる。江戸期の噴火で市街地の眉山が海側に崩れ、津波で約1万5千人が亡くなった大災害「島原大変肥後迷惑」の名残の島々だ。合掌のあと、海辺から普賢岳を望み、深呼吸してみた。密閉、密集、密接の「3密」とは無縁の潮風が吹き抜けた。 (真弓一夫)

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