ふるさとの家にはヤギ100匹 家畜飼う中国・内モンゴル自治区のくらし

西日本新聞 こども面

福岡市でモンゴル家庭料理の店を開く福永多奈さんに聞く

 九州にくらす海外出身の人たちのふるさとを紹介する「世界のミカタ」シリーズ。今回は、福岡市博多区でモンゴル家庭料理の店「オルドス家(アイリ)」を開いている中国・内モンゴル自治区オルドス市出身の福永多奈さん(46)に話を聞きました。

【紙面】ふるさとの家にはヤギ100匹

 中国にくらす92%の人が漢民族ですが、その他に55民族がそれぞれの文化を大切にしています。モンゴル族の福永さんの本名は「スチンタナ」。25歳のときに日本で勉強するために来日しました。「福永多奈」という名前は、2016年に日本の国籍を取ったときに考えたそうです。

 モンゴル族はもともと、飼っている動物(家畜)が食べる草がある場所へ移動しながら生活する遊牧民。遊牧する人がへった今も家畜を大切にしています。「ヤギ、ラクダ、牛、馬、ヒツジは生活を支える動物。お肉を食べたり、牛乳でチーズを作ったりします」と福永さん。オルドスに住む家族は約100匹のヤギを飼っているそうです。

 日本と違い、6月1日が「こどもの日」。多くの学校で運動会があります。福永さんは昔を思い出し、「特別な日なので、豚やヒツジをまるごと1匹料理して学校がみんなにふるまってくれた」となつかしそう。

 福永さんが子どものころはモンゴル語で勉強するモンゴル族の学校に通っていたそうです。「モンゴル族の歌や踊りも習います。中国語は小学3年生から外国語として勉強しました」

 モンゴル文字はたて書きで、左から右に読むとてもきれいな文字です。福永さんは「福岡に住むモンゴル族の子どもたちにモンゴル語を教える教室を開きたい」と話しています。

 

▼こどものQ、モンゴルと内モンゴルのちがいは?

 横綱の白鵬関や元横綱・朝青龍さんなど、モンゴル出身のお相撲さんが活躍しているよね。内モンゴルとはどうちがうの?

 内モンゴルは中国という国の中にある自治区。モンゴル国は中国の隣にある別の国です。モンゴル国も中国の一部だった時代がありますが、今は独立した国家です。住んでいる人のほとんどが内モンゴルと同じモンゴル民族。モンゴル語を話しますが、字はモンゴル文字ではなく、ロシアで使うキリル文字で書くことが多いそうです。

   ◇   ◇

名前 中華人民共和国内モンゴル自治区

区都 フフホト市

面積 118万3000平方キロメートル(日本の3倍くらい)

人口 2500万人(福岡県の5倍くらい)

 ※「中国統計年鑑2018年版」などより

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