シチメンソウ再生の兆し 佐賀市 排水、種まき…10センチに成長

西日本新聞 佐賀版 梅本 邦明

 原因不明の立ち枯れなどが発生していた佐賀市東与賀町のシチメンソウが、今年は順調に発芽し、再生の兆しを見せている。排水対策や種まきの効果があったとみられ、地元住民は「このまま順調に育ってほしい。今秋は赤いじゅうたんを見られるかも」と期待を寄せている。

 シチメンソウは有明海沿岸の全長1・6キロに群生する塩生植物の一年草で、高さ約20~40センチに成長する。秋には一帯が色づき、「海の紅葉」と呼ばれる。

 だが、2018年秋に立ち枯れが発生。種まきや移植で再生を試みたが、昨年は一帯のほとんどで干潟の泥しか確認できないほどの壊滅的な状態になった。

 佐賀市は佐賀大に調査を依頼。群生地にたまっていた海水を逃がすために溝を掘ったり、表層部の塩分濃度を下げるなどの目的で土壌をかくはんしたりと、さまざまな対策を取った。

 昨年12月と今年1月には地元住民と市職員が、群生する16区画のうち2・5区画(2500平方メートル)に計8・6キロの種をまいた。今は高さ約10センチに成長して赤く色づき、市東与賀支所の担当者は「昨年は一部しか発芽しなかったが、今年は全体的に発芽が見られる」と手応えを感じている。

 恒例の「シチメンソウまつり」は昨秋、規模縮小を余儀なくされた。シチメンソウを育てる会の石丸義弘会長(76)は「夏の猛暑や台風を乗り越え、皆さんに見てもらえるように枯れずに育ってほしい」と再生を願った。 (梅本邦明)

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