佐賀発「こな納豆」人気 福岡市のベンチャー、海外にも販路

西日本新聞 九州経済面 石田 剛

 健康食品を開発・販売する福岡市のベンチャー企業「そのもの」が扱う納豆加工品が、堅調に販売を伸ばしている。主力のインターネット通販に加え、海外の百貨店などに販路を拡大。原料のダイズの産地である佐賀県江北町と連携し、商品を活用した健康促進事業にも乗り出している。

 同社は2017年創業。無農薬栽培のダイズで作った納豆をフリーズドライ製法で乾燥後、粉末にした「こな納豆」や粉末をカプセルに詰めた商品を販売する。納豆菌の使い方を工夫して香りや粘りを抑え、摂取しやすくしている。

 創業者の日高絵美代表(44)は以前、サプリメントの販売会社に勤めていた。製造過程が分かり安心できる健康商品を売りたいという思いや、有機農法に取り組む農家との出会いから、起業して納豆を使った商品開発を進めた。「材料へのこだわりや、フリーズドライにする過程で腸内環境の改善に効果的な納豆菌が増えているのが特徴」と説明する。

 こな納豆は離乳食に活用した親たちが会員制交流サイト(SNS)でシェアして人気に。カプセル型商品は男性客を中心にリピーターが増加中。19年10月期の売上高は、前期比3倍の約2億円に伸びた。昨年11月にはシンガポールの百貨店の物産市に出店して注目され、常設販売を開始。今月からは、米国での販売も決まった。

 江北町では約100人の町民に商品を提供し、佐賀大などが健康への効果を分析。町は町内産ダイズの消費拡大や町民の医療費削減を狙う。日高さんは「日本の素晴らしい食が持続できるビジネスモデルを作りたい」と語る。 (石田剛)

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