米政権奪還へ挙党課題 民主サンダース氏撤退 バイデン氏共闘訴え

西日本新聞 総合面 田中 伸幸

 【ワシントン田中伸幸】11月に予定される米大統領選は8日(日本時間9日)、野党民主党の中道派バイデン前副大統領(77)が党候補の指名獲得を確実にし、再選を目指すトランプ大統領(73)との対決構図が固まった。最左派のサンダース上院議員(78)が同日、選挙戦からの撤退を表明した。バイデン氏は声明でサンダース氏に「あなたの意見をしっかり聞く。一緒にトランプを打ち負かそう」と呼びかけ、挙党一致の共闘を強く訴えた。

 サンダース氏は撤退表明で、国民皆保険制度の導入など急進的な改革を掲げる自身の政策は選挙戦を通じて幅広い支持を得たと強調。その上で「バイデン氏は素晴らしい人物。私たちの政策を前進させるため協力する」との意向を示した。

 サンダース氏は前回2016年の大統領選でも民主党の候補指名を争い善戦。選挙戦撤退後は党候補となったクリントン元国務長官支持を表明したが、サンダース氏支持の若年層らが政策の違いなどから納得せず、一部がクリントン氏支持に回らなかったためトランプ氏当選の一因となった。

 バイデン氏はこうした経緯を踏まえ、左派の政策を公約に盛り込む考えを示しているが、サンダース氏支持者には「本気かどうか分からない」(30代男性)と疑念がくすぶっている。

 一方、トランプ氏は大統領選の最大の争点に浮上した新型コロナウイルスの対応を含め政権運営に混乱が続くものの、保守層など底堅い支持を維持している。

 バイデン氏はサンダース氏支持者を取り込むなど党内をまとめ、無党派などを含む「反トランプ」層を結集できるかが大統領選本選への大きな課題となる。

 与党共和党、民主党とも8月の党大会で大統領候補を正式に指名。9月以降の討論会などを経て11月3日に投票が行われる予定。

 バイデン氏は上院議員を経て、オバマ前政権で8年間、副大統領を務めた。

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