新型コロナで休校になったけど、友だちに会えず、外にも出られない…

西日本新聞 オピニオン面

 新型コロナで休校になったけど、友だちに会えず、外にも出られない。退屈で、もう、うんざり。そんな皆さんに知ってほしい少女がいます

▼アンネ・フランク。90年ほど前にドイツで生まれました。当時のナチスの政府はユダヤ人を迫害しました。ユダヤ人のアンネ一家はオランダに逃げましたが、そこもナチスに占領され、一家は狭い隠れ家でひっそりと暮らします

▼2年余りの日々を、アンネは日記に残しました。<ぜったいに外に出られないってこと、これがどれだけ息苦しいものか、とても言葉には言いあらわせません><人と話したい、自由になりたい、お友だちがほしい、ひとりになりたい。そしてなによりも…思いきり泣きたい!>

▼作家が夢だった少女は書くことが生きる力になったのでしょう。<私の想像の翼は、閉じ込められても閉じ込められても、羽ばたき続けるの>。絶望的な状況でも<あなたのなかと、あなたの周囲とにまだ残っている、あらゆる美しいもののことを考えるのよ。そうすればしあわせになれるわ!>とつづったアンネ。ナチスに捕まり、収容所で亡くなりました。15歳でした

▼同じ年頃の皆さん。自由を奪われても、希望の光を失わなかった少女の生涯を、想像の翼で包んでみてください

▼毎日が息苦しくなったときに効くアンネの言葉もあります。<薬を10錠飲むよりも、心から笑った方がずっと効果があるはず>

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