冬布団のしまい方、コツは? アレルギーある人は特に要注意

西日本新聞 くらし面 下崎 千加

 そろそろ分厚い冬布団をしまう時季。しまい方に気を付けなければカビやダニが発生し、半年後に出した途端、ゴホゴホ、くしゅん…。咳やくしゃみのほか、かゆみも出かねない。アレルギーのある人は特に要注意だ。布団に詳しい2人にお勧めのしまい方や洗い方を聞いた。

▼干す時間を2倍に

 人は一晩でコップ1杯分の汗をかくとされ、布団が吸い取る。布団が湿ったままだと、皮脂やアンモニアを好むダニが寄ってくる。その死骸やふん、ほこりがアレルギーの原因とされる。福岡市早良区の布団店「ふとんのタカオ」の高尾恵美子さん(53)は「大事なのは普段からこまめに干すこと。長期でしまう前は、干す時間を2倍にして完全に乾燥させてほしい」と話す。

 普段から週に1度は、羊毛布団や綿布団は日なたで、羽毛布団は傷みやすいため日陰で、午前10時~午後3時の間に表裏とも計2~3時間干す。ポリエステルの合繊布団は、吸湿性が低く綿の表面が湿っている状態なので、毎日干す必要がある。いずれもカバーは掛けたままでいい。

 取り込む際にたたくと、中の綿がちぎれてますますほこりとなって出てくる。表面に掃除機をかけるといい。

 長期間しまう前には、湿度の低いよく晴れた日に、カバーを外し、正午を挟んで5~6時間干す。花粉症などで外に干せない場合は、家庭用布団乾燥機を長めにかけてもいい。キルティングの縫い目に付いた綿ぼこりも丁寧に掃除機で吸い取る。

▼除湿剤や脱臭剤を

 せっかく布団を干しても、押し入れが湿っぽかったり、ほこりが隅にたまっていたりすると台無しだ。隅々までよく掃除し、除湿剤を置く。布団に挟む除湿シートやダニよけシート、脱臭剤なども上手に活用するよう高尾さんは勧める。

 「布団圧縮袋はなるべく使わないで」。入れていいのは合繊布団だけ。「羊毛や羽毛、綿などの天然素材は呼吸が不可欠。何カ月も入れたままだとふんわり感が戻らなくなる」。臭いが付く恐れもあるという。

 少しでもかさを減らしたいなら、専用の不織布袋や古いシーツや布団カバーにくるむ。高尾さんの家では、普段使わない着物のひもで十字に結んでいるという。「天気の良い日は押し入れの戸を開けておいたり、時には布団を陰干ししたりして、風を通して」とアドバイスしている。

 冬に出すときは、いったん日なたで干してふわっとさせ、臭いも取る。

▼乾燥機でダニ退治

 最近はウオッシャブル表示の布団も増えている。布団を数多く受けるクリーニング店「やじまや」(福岡市城南区)の矢島哲生さん(54)は「布団は汗や尿による水溶性の汚れがほとんどで、水洗いが最適。表示を確認して可能ならぜひ洗ってほしい」と勧める。

 ただ、家庭用洗濯機は薄手の物しか洗えない。厚い冬布団は風呂場で踏み洗いするか、コインランドリーの布団用洗濯機や乾燥機を利用するか、布団店や専門クリーニング店に頼む。

 コインランドリーでは専用ネットに入れ、表示に従って洗う。洗濯時間や乾燥時間は素材によってさまざまなので、メーカーや店の係員に尋ねる。「ダニは50度程度で死滅する。乾燥機はぜひ使って」。羽毛は水をよく吸うため1時間以上乾燥機をかけなければ乾かないが、傷む場合がある。羊毛は縮む可能性があるので洗濯機や乾燥機は使わない方がいい。

 血液や、皮脂など油溶性の汚れは落ちにくい。「汚れが激しい布団やデリケートな布団、時間がない人はクリーニング店に任せてほしい」と矢島さん。やじまやでは羊毛や綿、和布団など、ウオッシャブル表示でない製品も丸洗いできる洗濯機や乾燥機をそろえている。

(下崎千加)

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