北九州のホテルで軽症者受け入れへ 福岡県借り上げ、219室

西日本新聞 前田 倫之

 新型コロナウイルス感染症拡大により福岡県内の病床が逼迫(ひっぱく)していることを受け、同県の小川洋知事は10日、無症状者や軽症者を受け入れる療養施設として北九州市小倉南区のホテル「東横イン北九州空港」と合意し、13日から感染者の移送を始めると発表した。

 県は13階建てのホテル1棟を借り上げ、239室のうち219室で受け入れる。感染防護の訓練を受けた看護師や医師、県職員ら計6人が、24時間態勢で健康観察や生活支援に当たる。ホテル内の感染拡大を防ぐため、清潔な区域とウイルスによる非清潔区域を明確に分けるゾーニングを徹底する。

 移送対象者は入院中や自宅待機している感染者のうち医師が入院不要と判断した人で、感染防止の留意点が順守でき、本人の同意が得られた場合に限る。新たな無症状患者が入院を経ずに入所する場合も想定している。高齢者や妊婦、持病がある人は対象外。

 県によると、東横イン側から療養施設としての活用の申し出があった。県が選んだホテルは本土と連絡橋で結ばれる北九州空港に隣接しており、県は「周辺に住民がおらず不安が軽減できる」と説明した。ホテルの借り上げ費と入所者の滞在費、弁当代などは公費負担を前提としている。

 県内では感染者が急増し、感染症医療機関の病床数(66床)を上回っており、県は厚生労働省と協議して医療機関以外での療養に移行を決めた。感染者数の多い福岡市でも宿泊施設の確保を急いでいる。小川知事は10日の記者会見で「医療崩壊を起こしてはいけない。この1カ月が勝負だ」と語った。(前田倫之)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ